ネタバレ注意
久しぶりにDLSiteで購入したSRPGのレビュー。
X(旧Twitter)でも制作しているところを見ていたので、完成を機に購入したのが本作「ピギーの大冒険」。
大きな特徴を上げると
・マップチップ・アニメ・CGとすべてが完全自作グラフィック
・ロール制(いわゆる主人公ごとに場面が切り替わるシステム)を採用している
の2つ。
特に前者は作者が特に力を入れているのがわかるくらい見どころがあって、相当な時間がかけられているのが伝わってくる。キャラクターもプレイアブルで50人+α(もしかしたら仲間にしてないキャラもしるかもしれない……。エンディングで知らないキャラが出てきたので)と多く、そればかりか敵サイドももちろん自作だ。エフェクトも一部でRTPがあった程度でエフェクトもほぼ自作。マップチップも一切RTPを使っていない。これだけで力作と言えるものだと思う。イベントスチルも多数あって満足感が高い……と言いたいところだけど、自分がプレイした限りではこのゲームはまだ調整不足が否めなかった。
良かった点・良くなかった点も含めてレビュー。
1・ストーリー
癖のない王道もので侵攻するオーク・トロル部族対多種族の図で進んでいく。FEなどとは違い、主人公は少年サイモンと子竜で進んでいくごとに成長していく姿を見られるSRPGだ。
それだけでなくこのゲームは「ロール制」を採用しているため、途中で「アシュリー編」「グレンギエル編」「ルーガル編」と全部で4つある。4つのロールがあるため、いわゆるFE型に出てくる「イラナイツ」のようなキャラが生まれにくく(決して生まれないとは言ってない)、どのキャラも見せ場があって愛着が持てるようになっている。「会話」イベントも実装されていて、これもキャラごとに差分を用意している。
ただ、準備章に当たるステージがあるのだが、流石に全キャラ話しかけていくのは正直大変だった……。もちろん無限行動になっているが、移動はそのままなので移動力99にしてほしかったのが正直なところ。……それよりもここは「拠点」でも良かったんじゃないかと思ったりする(本作も「拠点」はあるのだが、作中では一回しか出てこなかった)。
2・敵キャラクター
多くのエピソードが用意されている味方に対して、敵は正直いうとあまり印象に残らない敵がほとんど。……というよりももはや会話の通じないモンスターばかりなので、良く言えば倒すのに何も考えずに倒せる相手、悪く言えば個性のないモンスターでしかなかった。「シンボル」となるキャラがあまり目立っていないというか……カリスマを感じるキャラが不足しているように思えた。最初に襲撃してくる「カロン」がいい例で主人公と因縁がある彼が序盤登場→撃破で見せ場終了(しかもあまり強くはなかった)だったので拍子抜けしてしまった(最期にやってきた行為で味方陣営もえらいことにはなるのだが、それも彼自身の力ではないし……)。どの幹部も2,3回くらい幹部は引っ張っても良かったんじゃないかと思ったりする(敵のボス格はほぼ一回しか戦わない)。火竜の敵は出てきて再戦があるかと思いきや、敵サイドに処理されて残念だった。
また、難易度は「ふつう」でプレイしたが、やけに「棒立ち」(行動範囲に入っても動かない)でいる敵ユニットが目立った。統制が取れていないということなんだろうか……?というよりも流石にSRPGで棒立ちは良くないと思った(難易度低下させるにせよ、サンドバックでは倒し甲斐がない)。特に「敵の殲滅」が勝利条件であるので、これらの敵も撃破しに回らないといけないのは大変だった。
3・ロール制
ロール制なので主人公ごとに様々なキャラクターにスポットが当たる……のはいいのだが、若干流れを切りがちなのでプレイしている側は少し先が見えづらい設計になっているように感じた。また、アイテムがそのままなので攻略面から考えれば移行した先でも楽に攻略するために用意したくなるのも少しもどかしいところがあった。
とはいえ、ロール制の良いところもあるのでこれは一長一短な面でもある。
4・ステージ
若干「初見殺し」が多め。難易度的にはそこまで高くはないので対処出来なくもないが、守護必須のNPCが出てくるところもある(不意だったのでもちろん敵フェイズで撃破された)。ここがリセットポイントになって少々厄介なところだった。ここもストレスを感じる人は感じそうなポイントだった。
また、「室内」属性?がある地形だと「騎兵」「飛行」の移動が死ぬのも少し問題だった。キーキャラクターにはそれらに該当するものがいないから良いが、エースとして育てている場合だと厄介な要素だろう。ただ、ユニットの個性付けという面では成功でもある。海兵が海マップだと使いやすい、飛行兵は飛行船で役に立ったり。
マップの広さは「広め」なマップが多め。上記のこともあるので安易に騎兵が使いにくいが、アーマーナイト系もこの広さで泣くことになる(一応地形コストを受けないスキルもあるようだが……)。アーマーナイト系はほとんど使いみちがない、というよりも戦場に行くまでには戦いが終わってるケースが多かった(やっぱりデフォで移動力5はほしい。4では……)
5・アイテム
武器は豊富だが、購入するのが少々厄介。どのステージにもショップがあるわけではなく、先を見越しておかないとやや大変だったりする。準備章以外はストックにアクセスすることが出来ないのも個人的には少しマイナス(ロールの中心人物くらいはストックにアクセス出来るか、ストックにアクセス出来る輸送隊ユニットがほしい)。最後の最後でストックにアクセスする事ができるNPCが一回だけ登場するが、設定上では登場しているキャラだから仲間としていても良かったし、攻略の助けになったと思う(輸送隊で出撃枠を取るのが嫌な人は出撃させなければいいし)。
それからこのゲーム、「回復の杖」に当たるアイテムの購入機会が極端に少なく(おそらく一回くらいしかなかった)、実質回復はアイテムでするしかないのが現状。おそらくは経験値稼ぎを防ぐために見えるが、このゲーム資金管理が大変なのでそこまで杖振りの経験値稼ぎを意識しなくても良いんじゃないかと個人的には思った(いわゆる杖素振りするようなゆとりがない)。実質杖使えるキャラの存在意義を一つなくしているというか……。ちょっともったいないポイントだったと思う。
6・出撃人数
最終面では流石に多かったが、登場するキャラクター数に対して出撃人数が少なめ(だいたい8~12の間が多い。たまに15くらいあったりする)。にもかかわらずロールで重要なキャラが強制出撃となり、その人数が2~4人の場合がほとんどである。仕方がないにせよプレイヤー的には「育てたいキャラがいるのに使わないキャラに出撃枠が取られる……」という若干ヘイトが溜まるような仕組みなのが残念だった(該当するキーキャラを育てておけばいい話なのだが……)。とはいえ、ストーリー上では仕方がないのもわかるという難しい問題でもある(救済なのかキーパーソンには支援が多いので支援のあるキャラを育てておけば役割は作れる)。
7・テキスト
プレイすればわかるのだが、会話テキストは詰め込まれて書かれているため、若干読みづらい。3行びっしり書かれている+次のテキストボックスに続くようなテキストもあるため、面倒でもそこは読みやすいように区切っていってほしかったのが正直なところ。最大三人が一画面で会話することもあるため、文章がズラーッと出てくるのも情報量が多いとしんどい人にはしんどい設計だったと思う。最近の人にある傾向なのか「3行あると読みのがしんどい」という人もいる(自作のテストプレイヤーからもそう言われた経験がある)。
反面、テロップはちゃんと区切って書かれているので読みやすい。
8・バグ
こればかりは個人制作ゆえで仕方ないとはいえ、ちょっとバグも多かったと思う。序盤に「カエル」というユニットがいるのだが、仲間にしなくても進行できる……かと思っていたら後の展開で仲間にいる状態でついてきたり、消えたりしていた(最終局面ではちゃっかり戻っていたが)。
またスワンテイル襲撃でどうやら「ピギー」もクラスチェンジイベントがある?ように見えるのだが、そのイベントがフラグミスで動作していないように見える(次に準備章があるのだが、キャラの顔グラが変わっていた+会話文でもそれらしき会話があった)。このあたりはテスト不足なのかな……と少し残念に思った。
一周40時間以上プレイするゲームなので通しプレイも大変なのは理解できるが、だからこそ他者を交えたテストプレイが必要だったのではないかと思う(テキスト面でも誤字脱字が多め。このあたりも読みにくさを助長させてしまった)。
9・BGM
自作曲(おそらくクレジットに音楽の名前がなかったので自作)とRTPの音源があって、自作曲は雰囲気にあっていて良かったのだが、やはりポップに感じてしまうRTP音源との差が……。妙に音色が明るいかつ現代的に聴こえるRTP音源はあんまりあってなかったように感じる。無理に全曲自作でなくともフリー音源を採用したほうが良かったかもしれない(特に戦闘曲が浮いていた)。
10・データ容量の大きさ
このゲームはデータ容量が大きいので7割位でこの警告文が出る。これは他のSRPGStudio作品でも出るので仕方がないことなのだが……(Put on!でも発生する。プレイする際は「管理者として実行」をすればプレイできる可能性がある)。
ただ、プレイできないというのはプレイヤーにとってもストレスがかかるので、もう少しデータを圧縮するしかないんじゃないかな……と思う(自作も画像はモーション除いて全部圧縮して軽量化した)。
11・総評
色々書いてきたが、間違いなく個人制作の力作であると思う。
テキストには温かみがあり、仲間サイドにはいわゆる「嫌な奴」はいないので、非常にストレスなく進行できる。少年と子竜の成長も見られ、仲間との交流もすごく良かった。そのキャラクターのテキスト一つ一つを考えるのも並大抵の努力ではないだろう(会話が非常に多いためそれだけでも楽しめる)。
バトルアニメも小型の雑魚モンスターから仲間ユニット、ボス級の大型モンスターまで作者が1から設計してあり、他のSRPGStudio作品にはないものが見られて満足している。テンポも悪くなく、見ごたえがあった(ただ、敵に関しては同じ敵がどうしても出ずっぱりになってしまっているため、そのへんは若干見飽きてしまうところはあったが……。これは「Put on!」などにも同じことが言える)。
悪い面もまだあるが、そこは現代のゲーム。アップデートで誤字脱字の修正や全体通しての敵ユニットの調整(あと装備できない武器を持った敵もしくはNPCもいたのでそのあたりも修正)、あとはバグの修正をしていけば良作といえるゲームになると思う。
特にこのゲームは亜人系ユニットが好きなプレイヤーには刺さるゲームなのでプレイしてもらいたい一作だ(近いゲームを上げると「シャイニングフォース」や「ブレスオブファイア」が好きな人には特におすすめしたい)。
・キャラクター評価
※あくまで私個人のプレイした感触です。ランダム成長なので左右すると思います。またこのゲームではレベルアップでスキルもしくはアイテム入手機会があるので、それも評価がわかれる要素になりそう。
最終面で出たユニットから
サイモン 評価C
本作の主人公。最初はホントに少年でしかなかったのだが、途中のイベントを通じてクラスチェンジし、剣主体のユニットになる(CC前はナイフも使えるが、CC後は使えなくなる)。キーキャラなので倒されるとゲームオーバーになる。
強制出撃が多いので育てておくに越したことはないのだが、ステータスは正直に言うとちょっと厳しめ。「速くなるタイプか?」と思いきや速さもそこまで伸びるわけでもなく……(へたれた可能性もあるが)。戦力としては支援効果込みでないと厳しいかも。
個人スキルに「鍵開け」があるのだが、ほんの序盤にしか使う機会がなく、「扉の鍵」も必要あったのか?くらいだったので便利といえるスキルじゃなかったのが残念なところ(もう少しあれば個性の一つになったかも)。
支援はピギーのみ。このゲームの支援効果は大きめなのでピギーと一緒に行動すべし。正直なところヒロインと支援が欲しかった。
ピギー 評価B
タイトルに名前のある主人公。ただし言葉は話せない。子竜なので可愛い。キーキャラなので倒されるとゲームオーバー。
最初は子供で自プレイではずっと子供だったが、おそらくスワンテイル襲撃の際になんらかの形でクラスチェンジすると思われる(一応クラスバッジというアイテムを使う形でクラスチェンジもできる。クラス名はミドルドラゴン)。結構ごついので驚くかも。
序盤からファイアボールでそれなりに活躍してくれ、「体当たり」が無限武器なので経費削減にも役立つ。見た目に反してそこそこ速さはある方。守備・魔防はそれなりなのでおとりにもなりやすいので使いやすい。
クラスチェンジすれば堂々としたドラゴンになり、サイモンと支援もあるため「最強クラス」の一角になる……と思う。
レベッカ 評価B
キーキャラの一人。エルフのアーチャー。クラスチェンジすることでスナイパーになる。キーキャラなので残りHPには注意。
力が低いのが気になるが、とにかく速いので「ターキーアロウ」「毒矢」を装備しても追撃ができるのが良い。ただ、守備の高い敵が出てくる後半だと若干厳しいユニットになってくるが……。基本的にはどこのステージにも出てくるコウモリ退治がメインのお仕事。意外とこの手のキャラにしては守備がそこそこあって魔防に関しては非常高い。
エルフ共通で持っているスキル「エルフの耳」が非常に役立つ(命中率アップ・クリティカル率微増)。バッファーとして一人はエルフを入れておいて損はない。
支援相手はラタマイズ。彼も火力不足なので彼女の近くにいれば補強できる……かもしれない(支援効果がわかりにくいのも悪いところかも……)
マリン 評価S
序盤に仲間になる雌の小竜でピギーよりも年上に当たるお姉さん竜。クラスチェンジでシードラゴンになり、飛行属性も併せ持つ。クラスチェンジはそれはもう立派なドラゴン。
最初こそいまいちの性能だったが、成長率が高いのか魔法使い系最強ユニットといっても過言じゃないくらい育つ。実際にカロン、キメラ・ゼロ(1回目)を倒す際にフォルクスで撃破してもらったりしていた。
レベルアップで「ヒール」をゲットできるためヒーラーにもなれるし、クラスチェンジで「オールヒール」(マップで一回きりの全体回復魔法)も使えるようになる。ただ無限武器「氷爪」もついてくるが……使う機会ほぼありません(いわゆる両刀キャラではないので……)。
スキルに回避系のスキルがあるようだが、プレイ中で発動しているところを見たことはない(発動表示なしのスキルだったのかもしれないが……)。
ほぼエースだったので文句なしの評価S。飛行属性も持つので攻略には非常に便利……なのだが、優秀すぎて他の飛行ユニット・魔法使いユニットが割りを食ってしまったかもしれない……。
ピギーに支援を与えてくれそうでくれない……。そこはちょっと残念。
ライオネル 評価E
キーパーソンの一人。帝国軍キャラクターのリーダーポジションでもある。重歩兵だが、とあるイベントでミノタウロスになっちゃう不憫な人。
正直なところかなり弱い……。重歩兵ユニットとしても使いづらく、とにかく速さがないし、技もいまいちなので間接武器も扱いづらいと使いづらくて困る。専用盾があるので弓や銃の攻撃を防ぐことはできるが、このゲーム、魔法を使うも普通に多く出てくるので彼では正直不安。クラスチェンジしたのはいいが、「どこが強くなったんだ……?」と正直思ってしまった。
支援効果がアルカリ・ドミニク・ウォルフガング。彼ら三人とセットで使うなら育てておくと良いかも(特にアルカリ)。
アピラ(フェアリーズ) 評価A
壺に封印されていた妖精ちゃん。クラスチェンジするとなんと妹も封印から解けて三位一体ユニットになる(最初は弓だけだが、CCすることで魔法とナイフも使用可)。
飛行属性+移動力高め+速さ初期値が高いと使って損はない。意外と力も上がるのでレベッカのようにパワー負けしないのは大きい長所。速いので遠距離弓も追撃が取れると非常に役立つアーチャー。また「飛行特効」を受けないのも強み(これのせいで他の飛行兵ユニットが……)。
マリンと一緒で他の飛行ユニットを育てなくてもいいくらいに強い。
打たれ弱いといえば弱いのだが、素の回避率も高めなので問題なかったりする。ただし過信は禁物。不安なら体力ドーピングで補強、もしくは一つだけ入手できる自動回復するスキルを付けておくといいかもしれない(単独行動も多いので)。
キャット 評価B
狐獣人の盗賊。名前がキャットなのはズラしなんだろうか……?ナイフと無限武器の爪が使える。亜人キャラでは珍しくクラスチェンジあり。
力は高いが、速さはそこまで高くなく(成長したので伸びてはいるが、最初は追撃できないくらいだった)、守備もそこそこ……と若干微妙よりの性能。火力アップの「ドラ!」はここぞという時に使える。師匠とは違ってナイフが使えるので間接も可(ただ投げナイフを買う機会が少ない)レベルアップだったか、「リトライ」というたまに再行動出来るスキルを覚えるが、期待するほど発生しないので出たらラッキーというくらい。
スキル「ぶんどり」があるので時々ゴールドを得ることが可能。少額だが、このゲームはゴールド管理が大事なのでありがたいスキルだったりする。無限武器使用者でもあるのでお財布に優しいユニットでもある。性能こそちょっと微妙寄りだが、無限武器ユニットは育てておくと財布事情にゆとりが出る。
支援は師匠であるシャド。
アシュリー 評価D(E寄り)
キーパーソンの一人で帝国軍所属のドラゴンライダー。最初は徒歩で途中から……というか中盤くらいから復帰する際にクラスチェンジしてドラゴンライダーになる。ただ、ペガサス組と違い「再移動」は所有しない(レベルアップで付与?)ので飛行ユニットとして扱いづらい。
「アシュリー編」である程度育てておく必要があるちょっと厄介なキャラ。ステータスが中途半端な印象が強く、あまり使える印象がない……。離脱期間も長め。
アルカリと支援があるキャラが多いのでアルカリも育てようということなんだろうが……。強制出撃も多いので戦力として使いたい人はぜひアルカリも育てておこう。
クラスチェンジすると飛行属性になるのでライオネルよりはマシくらいの戦力。ただ、火力は正直あんまりない。ブレス攻撃もしてくれたら便利だったと思う。
ロミオ 評価B
帝国に雇われてる女ったらしのアーチャー。テレサの弟。残念ながらクラスチェンジしない。急所つぶしというスキル持ち。
弓が便利なのもあって彼もそれなりに役立ってくれる。というより育てると役立つと思って育てていた。レベッカよりも力が強いので火力面では役立つ遠距離ユニット。
レベルアップすることで特別な弓をこしらえてくれる。このゲームはレベルアップでアイテムゲットするキャラも多いのでそういった楽しみがあったりする。
支援は姉のテレサ。彼の性格だと色々苦労をかけててそうである……。
レド 評価D
帝国に所属するアーマーナイト。バリスタの訓練を受けているのでバリスタも扱える。CCするともはやゲーム中で物理は通用しないのでは……というくらい守備力が高くなる人。温厚そうな顔グラだが、CC後は兜被って無骨なイメージに。
守備成長がダントツだが、魔防は今ひとつで雑魚小竜が「ボルテック」を装備していることもあるのもあってちょっと使いづらい。また重歩兵であるがゆえに速さもないので追撃の魔法の攻撃を食らって瀕死……となるパターンが多め。
また前述したとおりアーマーナイト系は移動4しかない。現場に付く前には戦闘が終わってた……というパターンが多いので運用したい人はにせバッジなどで移動を補強するしかないだろう。またこのゲームはダメージの通らないユニットには攻撃しないのでいわゆる「通路にフタをする戦法」は取れないので注意(これもアーマーを使う理由が減る理由の一つかもしれない)。大抵とどまらず迂回してくる。
CC後に盾が変化して「闘志」というスキルがつき、熟練度の確率で連続攻撃ができるようになる。割と発生率が高めなので役立つ。
ティモシー 評価B
カワウソ族の剣士。なんとなく幻想水滸伝にいそうなキャラ(なんとなくゲンゲンを思い出す)。エンディングで弟子っぽい子もいるようである。クラスチェンジはなし(というか亜人系はほとんどCCしない)。
歩兵系ユニットでとにかく速さが売りなユニット。回避能力がそこそこあり、回避スキルももってるので性能はまぁまぁな印象。魔防もそこそこあり、カットラス投げで地雷戦法もできる。草地では回避・クリティカル率が上がるあなぐらしを持つ。
キャラの印象が設定の割にはなんか薄く感じる……。ウォルフガングなんかと比べるとあまり他のキャラの会話に入ってこないからだろうか……?
シャド 評価B+
キャットの師匠で豹の獣人。キャットとは違ってこっちは完全にメスケモである。
キャットよりも速さ・守備寄りで力はちょっと伸びづらい印象のあるアタッカー。クリティカル率が高く、結構な確率で必殺を出してくれる。無限武器もあってお財布に優しいユニット。ただ、魔防は低めなので要注意(上がりにくい)。
シャドウウォーク!でさらに火力を底上げ出来るのでここぞという時に。
完全に近接オンリーキャラなので間接攻撃の多いこのゲームだとちょっと評価が下がるか。
レベルアップで「連続」が習得でき、さらに火力が期待できる。また消費ではあるが特効持ちの爪も入手可能。
スキルに「コレクター」があるのだが、使い所が悪いのか一度も発動した場面はなかった……。
支援はキャットなのでできればセットで。
グレンギエル 評価B
「グレンギエル編」リーダーでキーパーソンの一人。ワニの海賊。合流する頃にクラスチェンジしており、貫禄のあるキャラクター。
HPが高いので早々やられないが、技が低めなのがちょっと難のキャラクター。速さも低めで速さの下がる斧をもたせづらい難点がある(追撃される可能性が上がる)。魔防も低いので途中で入手出来るシェルシールドでとりあえず特効は防いでおこう。
砂地は苦手だが、水辺を移動できるので飛行キャラほどでないにせよ役に立つ。
移動力が5なのでアイテムで補強しておきたいところ。
支援はファフニイルとブルトゥ海賊団。両者ともなにかと使いやすいのでセットで運用したい。強制出撃が多い中では頼りになるキャラ……だと思う(ライオネル・アシュリーも育てば強いのかもしれないが……)。
レベル18になると出撃ユニット全員に「海賊根性」をつけてくれる……?ようである(気づいたらついてた)後ろ向きなスキルなので出番はないが……(敵で出たら鬱陶しいスキルではあるが……)。
ジャック&スペッキオ(CC後にブルトゥ海賊団) 評価A
グレンギエルの配下で最初はジャック(銃)とスペッキオ(魔法)のコンビ。のちにCCしてフェアリーズのように三位一体ユニットになる(斧・銃・魔法)。
いわゆる両刀キャラだが、どちらかといえば魔法運用がメインだった(というか銃は近接反撃できないので……)。CC後は斧も使えるのでようやく両刀キャラとして運用できるといった感じ。速さはないのもあって特効による火力増強を頼りたいのが正直なところか……。守備・魔防はぼちぼちといった感じで育つので脆い魔法使いユニットではなくこっちを使う場面が多かった。
海兵属性なのでグレンギエルと同じく水辺を移動できるので便利。
船長が支援効果を与えてくれるのでセットで使うべし。
ファフニイル 評価A
マザードラゴンに仕えてる親衛隊長。槍使いで砂場でボーナスがある(移動もしやすい)。
喋り方がなんせ爺さんなのでジェイガンユニットか……?と思いきや有望株の一人だったりする。成長率が高めに設定されてるのか割と高成長する場面が多かった。速い、力もある、守備・魔防もそこそこあって技も必要十分あるのでエース候補の一人になる可能性がある。
レベルアップで使用可能になる特技「シュラ!」もここぞという時に役立つ。効果も3ターン持つので優秀。
合流時に「キャラチップが変わってる……?」かと思っていたらクラスチェンジしていたようである。おそらくCCボーナスも強さにあるのではと思う。
グレンギエルが支援を与えてくれるのでできればセットで。
ミルキー 評価C
グレンギエル編で二択で選べるユニット。魔法使い系で騎馬、さらに移動を苦にしない「登山家」所有という便利ユニット。
最初から行動回復の杖を所有しており、それをアピールしてくるため、もう一択の飛行キャラが不憫に感じてしまうくらいには魅力のあるユニット。魔法使いなので特効をついた戦術も取れ、回復杖も使えると便利なユニット。移動力も高いし、「登山家」のおかげで他の騎兵とは違ってどこでも出せる。
……なのだが、成長率は低めに設定されているのか0ピン、1ピンがちょっと多かった。戦力として期待するには厳しく、さらにウリだった行動回復の杖は一本のみで消費しきると……になっちゃうキャラ。前述したとおり「回復の杖」がほとんど買う機会がなくヒーラーとして使えるわけではないので総合的にはCかBくらいに落ち着く。
ピギーと支援がありそうなセリフもあるのに特に支援効果はなし。
エオリア 評価B+(ベッソとセットで使わないとCくらいかもしれない)
ガーベラ村の女の子。サイモン編ではちょっと勝ち気なくらいのどこにでもいる村の女の子……と思いきやユニットとして出てきて驚いた子。キーパーソンというわけではないが、キーキャラに設定されているので倒されるとゲームオーバーなので注意。
ベッソと一緒に使って初めて一人前といった印象の子。支援効果が大きいのか、ベッソが近くにいると守備ボーナスがかなりあって地雷戦法が取りやすくなる便利な子。
レベルアップで特別な剣をゲットできる。子供であるせいか侮られがちだが、なかなかやる子のようだ。
ベッソ 評価A(単独だとBくらいに落ち着く)
ガーベラ村の亜人の男の子(犬だと思う)。やんちゃなエオリアとは対照的で魔法を扱う子。この子もキーキャラなので倒されるとゲームオーバーなので使う場合は注意。
最初から射程3マス+無限武器の「ライトダン」を持ってきてるので育てやすい。成長率も魔力・魔防・技と上がりやすいので使いやすいが、反面速さと守備は低いので正直打たれ弱いので注意が必要なユニット。
レベルアップで魔法を入手出来るのだが、正直「物理」魔法をもらっても……なので微妙。
エオリアとはセットで使わないと正直不安なので使うならセットでの運用が推奨される。
エオリア・ベッソの両名は経験値が入りやすい……きがする(下位ユニット扱いなのかもしれない)。
バニコ 評価S
森でカフェもやってる薬師の兎獣人の女の子。サイモン編でもミティ・ミティと一緒に出てきているが、まだNPCだった。
攻撃は出来ないので役割は完全にヒーラーのポジション。なのだが、このヒーラーとしての性能が神がかっており、
・無限かつ射程3マスの回復アイテム持ち(この時点でレギュラーは間違いない)
・ターン開始時に周囲のユニットを回復してくれるスキル持ち(しかもレベルアップでこのスキルも成長する)
・レベルアップで高射程の回復アイテムをもらえる
……と使わない理由がないくらいに優秀なヒーラー。戦闘こそ出来ないが、貢献度からすれば評価Sも出来る稀有なユニット。自プレイではついでに「エルフの耳」を付与させてバッファーとしても運用させていた。
その上、攻撃されやすいせいかおとりにもなる。守備も成長するときがあるのでレベルアップ時は祈ろう。
ヴェンガル 評価C
トラに変身するリカントロープみたいなユニット。諜報部員を自ら名乗るあたり向いてないだろ!と思ったら案の定即ツッコミを入れらてた気のいいお兄ちゃん。
弱くはないが、速さが今ひとつなのもあってなんとも扱いづらいユニット。魔防も低めで、合流後は半分二軍だった(レドも最後の方で使えるか?くらいの気持ちでCCさせてつかったが……)「登山家」や「連続」あたりがあればよかったかもしれない。
ただ、「トラトラ!」でバッファーとして使えるユニットでもある。
キメラキャラは支援が薄いのもあってちょっと微妙かもしれない。
最終戦に出撃させなかったユニット
カエル 評価なし(正規に仲間になってないので)
ピギーの次に仲間になるキャラなのだが、仲間にしなくても進行するというちょっとぞんざいな扱いのキャラ(専用イベもあるので仲間にしない事も出来るようだが……)。居たり居なくなったりしていた(最終面の準備章では戻ってきていた)。
魚で攻撃するようである。
唯一買い物の値段を下げてくれるスキルを持っているので、戦力になるかどうかはともかく使ってて損はなさそうなのでちゃんと仲間にしましょう……。
フローナ 評価C
このゲームのヒロインポジション。最初はスライム「スラミ」と一緒に戦うユニットだが、のちに魔法を扱うユニットになる。もちろんキーキャラなので倒されてはいけない。
それなりの性能をしているが、スライム使いだったころの方が使えるユニットだったな……という感が否めないというキャラ。特筆した強さがないので強制出撃がなくなるころには二軍に。
意外なことにスラミと支援がない。サイモンともなし。イベントで増える予定があったのだろうか?
ラタマイズ 評価C+
レベッカお付きの男エルフの剣士。
エルフなのでレベッカと同じく力が低く速さが高いというユニット。魔防が高く、守備も上がるので使いやすいと思いきや、後半から力が上がりにくいという弱点が気になってしまい、最終的には二軍に。このゲームは速いユニットの大半が力成長が渋め。
「エルフの耳」持ちなのでバッファーにもなれるのでレベッカの支援も活用して使いたい。
ドミニク 評価無し(使用してないので)
ライオネル部隊の一人。「連続」を所有している槍使い。クラスチェンジできる。
初期能力から微妙なイメージがあったので「のちのち色んなキャラが出るなら育てなくてもいいかな……」と経験値を与えずにそのまま二軍に。
ライオネルから支援をもらえるので育てれば強い……かもしれない。
サラシノ 評価D
ライオネルの仲間の一人。ウタリドの妹。剣士でクラスチェンジも可。
彼女もアニメでは速い剣士のイメージはあるのだが……。実際はそこまで速いでもなく、追撃出来ない剣士は正直……だったので進行が進むにつれ二軍に……。初期ステータスから追撃しやすいくらいだと印象が違ったかも。
一応回避スキルも持ってはいるが、そこもティモシーと被ってしまうのが残念なポイントだろう。
彼女もレベルが上がれば剣かスキルが得られる……かもしれない(多分あると思う)。
ウォルフガング 評価D
ハーフドワーフのおっさん。スケベで色んな女キャラの会話で出てくるという強烈なキャラ個性を持ってる。クラスチェンジ可。
「登山家」を持っているので崖を超えられたりと便利なユニット。ただ、そこは典型的な斧使いステータス。力・守備・HPが高く、速さ・技が低いという「あ、あとで優秀なキャラが出ると外れるな……」と予想できてしまった悲しきキャラ……。非常に良いキャラしてるんだが……。
その予想は当たり、彼より便利な飛行ユニットも出てきてしまうと居場所がなく、中盤に入る前には二軍に……。賑やかしユニットとしてはかなり好きなタイプです。
アルカリ 評価B
ライオネル隊と共にいる大剣士。ちょっとBOFのリュウに似ている(多分モチーフ)。のちにドラゴンスレイヤーになる。キーキャラなので倒されてはいけない。
「ネルソダ」(エリートのようなスキル)を持っているところからおそらく作者からエースにしてほしいという意図が感じられるキャラ。実際にアシュリー・ライオネルから支援を受けられるし、ステータスも悪くはない。大剣がオークキラーなので厄介な奴には役立つ。魔防は低めなので注意。
支援関係から素直に使った方がいいキャラだと思う。二人の支援を受けられるユニットも少ないので……。
ミティ・ミテイ 評価E
ハリネズミの魔法使い。上に帽子にされた風の妖精が乗っている。
ストーリー上仕方がないとはいえ「プリースト」なのに回復の杖を持ってないし、攻撃魔法も育っているマリンがすでにいたので持っていた魔法はすぐ彼女行きになってそのまま出撃することはなかった……。HPや守備は低めなので打たれ弱くて使うのはちょっと難しいかもしれない。
おそらくレベルアップで風魔法が手に入るのではないかと予想してみる。もしくはプリーストなのでリブロー系の杖がもらえるのなら助かるのだが……。こればかりは育てて確かめるしかないので使わなかったらどうしようもない。
ルーリア 評価C
騎馬民族出身の女の子。クラスチェンジするとガオランナーになる。
技が高く命中させやすいが、見た目ほど速くはない。力も低めなのも後半だと厳しいだろう。レベルで再移動を覚える必要があるものの覚えるとヒットアンドアウェイがしやすくなるので使い勝手が格段に上昇する。……のだが、出てくるゲームが正直悪かったといえる(結構騎馬が制限されるステージが出てくるので……)。槍なので特効をついた戦法も使いづらい(特効を持つ槍があんまりないので)。ファランクス・ガオ・ラでチクチクいくのがベターか。
力も低いのもあって後半でパーティアウト。ポテンシャルがあっただけに少し残念。
ミティ・ミティと支援関係にあるからセットで使うのがベター……なんだろうか(歩調が合わせづらい気がする)。
カーマイン 評価D
レドの同僚。最初は剣士だが、CCすることで騎乗するユニットに変化する。バリスタ訓練を受けているのでバリスタが扱える。レドよりも使いやすいと言えるだろう。
「連続」もあるおかげもあって、レドよりは使いやすいが……。ものすごく強いといえるステータスではないので進むにつれて二軍に……。支援を受けられなかったのも痛いところだろう。
テレサ 評価なし (ほぼ不使用)
ロミオの姉でなんと子持ち。シングルマザーで子供を養うために傭兵をしているそうな。
使わざるをえない状況で出てくるのだが、初期値がそこまで……。ロミオと支援があるのでロミオと一緒に使えばマシになるかもしれない。
ドミニク同様に使いたい戦力を育てた方が今後の為になると思って育てずに二軍に。
レベルアップでスキルかアイテムをもらえるかどうかになりそう。
シャンブラド 評価D
アシュリーのお付きの騎馬騎士。眼帯をしてるが、女性にも見える美丈夫な騎士。
高い機動力、再移動可と騎馬ユニットとして使いたいところなのだが、いくらなんでも遅い、遅すぎる……!アーマーナイトか!?と思う位速さの初期値が終わっている(なんと3)。
追撃もままならず逆に追撃される危険を持つ騎馬ユニットを使いたいかと言うと……。成長しないこともないのだが、騎馬なら別にいるし、騎馬自体がちょっと使いづらいゲームなので使いたい場合はいろいろと手を使わないと難しい。
それでも騎兵と言うことである程度使い、クラスチェンジもあって使えなくはなかったので評価はD。
ウタリド 評価C
サラシノの姉で魔法使い。内気な性格?のようだが……。
よくいる魔法使いユニットといった印象(若干速さがある?が打たれ弱い印象)で杖も使えるのでヒーラーにも出来るのだが(初期に持ってきてくれる。自分にも使える)、購入機会が少ないのでないものに近いのが残念。レベルアップで「サンダーレイン」(射程3ある雷魔法)をもらえたのでおそらくレベルアップで魔法を入手できるタイプと思われる。ベッソのレベルアップイベントでも出てきたから本人のときもあるだろう。
強い魔法をゲットしたい場合は育てるといいかもしれないが、性能自体はそこそこといった感じ。サラシノを育てている場合は登用もありだろう。
シグルズ 評価D
最初は娘と一緒に帝国(過激派)に捕まえられているケンタウロスの男。弓を使いそうだが、彼は剣騎馬。子煩悩だが、流石にレウリアはおもちゃボウガンで遊ぶ歳じゃないよ……。
FEに出てくる標準の騎馬ユニットのようなステータスをしてる……と思う。レベルアップで再移動を覚えたと思うのでヒットアンドアウェイも出来るが、やはりこのゲームだと騎兵は……という場面が多いのと合流する際にはサイモン編のエースユニットも合流することになるので使う機会が減り、自然とパーティアウトに。
娘のレウリアと支援があるのでそちらと合わせてセットで運用がベター。
レウリア 評価B
シグルズの娘で最初は捕まっているケンタウリア。こちらは弓を扱う。
このゲームの弓が便利かつ速くて機動力のある騎馬ユニットなので高いポテンシャルを持つ。……のだが、やはり彼女も火力不足で後半の守備高いユニットにはまるで通用しない。技もちょっと低いのもあって弓の中では外しがちなので、シグルズの支援を受けて運用するのがベター……なのかもしれない。
彼女も途中まではレギュラーだったのだが、ロール合流後はまずシグルズがいまいちで外れて、火力不足かつ移動制限面が出てくると自然にパーティアウト。
魅力的なユニットではあるのだが……。使う場合は常にシグルズと一緒がいいだろう。
マンダリーネ 評価D
斧を扱うエルフのペガサスライダー。
速さは高めなのだが、打たれ弱くてとにかく力がない。守備も低いと言った感じで聖戦のフュリーみたいなキャラをイメージしてしまうキャラ。マリン・アピラいたら飛行キャラはほとんど使いどころがなくて無理に育てなくてもいいな……と二軍に。
エルフなのでバッファーにはなれ、レベルアップで入手できるキュアキャロットも便利だとは思うのだが……。ヒットアンドアウェイしながら支援要員として使うのがベターか?
ペガサス三人ということでトライアングルアタックはあるかどうかは不明。……接点が薄いのでないと思うが。
ポムズ 評価E
ウォルフガングとは違いこちらは純ドワーフ。槍を扱う重歩兵タイプだが、やはりドワーフらしく「登山家」を持っている。声がおっきい。機械いじりが得意らしく、何やらレベルアップしたらイベントがありそうではある。専用盾持ち(余談だが、専用盾は売却できるので使わない場合は売ってしまっても問題ない)。
正直ウォルフガングと被ってるし、初期値の技がちょっと高いくらいでは採用は難しい……と思う(支援もないし)。何より遅い。魔防も低いし、ウォルフガングと違ってクラスチェンジもしないため、レベルアップで何かしらの恩恵がない限りは採用するのが難しいだろう。遅さもあって後半の魔法で追撃を喰らう可能性が高いと思う。
強制出撃があるが、あまり戦闘させずにそのままフェードアウト。
チョコラダ 評価E
合流後にクエストで仲間になるキャラの一人。槍ペガサス。食いしん坊ということで草木のところで回復できるスキルを所有していて、最初から「再移動」を所有している。
同じペガサスのマンダリーネと比較すると技と守備が高い印象はあるが、やっぱり力がない。また速さもないので追撃が出来ないのは痛い。力が低いのもあってヒットアンドアウェイと言っても旨味が薄い。槍なので特効もつける相手が少ない(斧は通常武器が植物特効付きなのでそれも格差につながってる)。
レベルアップで強化出来る要素がないと他の飛行ユニットに活躍の場を奪われるだろう。
自プレイではすでにアピラ・マリンが育っていたので活躍することもなくパーティアウト。ペガサス三人で支援しあったり、他の飛行ユニットと支援があれば使われるかもしれないが……。正直あんまり強くないペガサス三人に枠を割くほどの出撃人数はない。
スラミ 評価D
フローナの相方でとある理由で離れたユニットになるスライム。剣とスラミが直接戦う攻撃手段がある。キーキャラでもあるので倒されてはいけない。
両刀ユニットではあるのだが、あまり見どころがない能力なのでグレンギエル編では適所で使い、その後は……といったイメージ。キーキャラで倒されたらゲームオーバーで微妙なステータス+対抗馬にブルトゥ海賊団という支援を受けられる優秀な両刀ユニットがいるのが痛い。
専用回復魔法があるのでヒーラーとして採用してもいいかもしれない。レベルアップでゴールドアップルも入手できるし。
ただ、常に一緒にいたであろうフローナと支援がないのは……。正直パートナーとして居ただけにないのは残念である。
ロシ・ル 評価E
敵に捕まっていたハーピー。ピギーなどの竜の卵を預かる役割があったようだ。
無限武器の爪なので経費削減にはなるが、飛行、それも再移動出来るユニットで間接が出来ないのは……。その上ですでに各ロールで飛行ユニットがいて育っている場合は彼女が育つか育たないかによると思う。マンダリーネ・チョコラダに比べたら力は高めだが、守備の低さが気になる。
強制出撃が一面あるが、あまり使わずにそのまま二軍落ち。支援をくれたらまだ使える道は残っていただろうが……。
セリーネ 評価D
商船にいたが族に捕まっちゃってるマーメイド。剣海兵。
技が高めでそこそこ力がある……くらい。守備・魔防もあんまり高くないし、すでに各ロールで彼女より育ってる歩兵はいっぱいいるだろう。何より「ボルテック」で特効も喰らってしまう歩兵をわざわざ育てたいかというと……(後半割と持ってくる敵が多い)。これなら支援も受けて両刀キャラとして使えるブルトゥ海賊団でいいよね……となってしまう。
レベルアップでアイテムをもらうかスキルが入手できるかによる。マーメイド好きなら……という感想。
デボラ 評価D
セリーネと同じく捕まっているナーガのお姉さん。闇魔法使い。
魔法使いにしては守備や魔防がぼちぼちで魔力も高い。そして専用魔法持ち。魔法使いユニットの中でも弱くはないと思うのだが、ミティ・ミティと同じくHPの低さが気になる。うまく育てば日の目を見る可能性はあるが……。
肝心のいかにも彼女専用っぽい闇魔法が別に彼女専用じゃないのが痛いだろう(イビルフレイムなどあることにはあるが……)。有能魔法「ドレイン」もマリンやベッソ、シャルロッテなどが使える。もちろんブルトゥ海賊団も使える。闇魔法が専用であればアイデンティティも確保できたのだが……と残念になるユニット。正直なところここはもったいなく感じる。
レベルアップでもらえる特典次第では登用もありえる……と思う。蛇お姉さんが好きな人におすすめといったところか。
メイプル 評価なし
スワンテイルでいるパティシエをしてるお姉さん。まさかの重騎士ユニットとしてNPCを守るために登場する。
アーマーナイトにして魔防も高く、スキル「背水」があるのでピンチの時に強い……と思う。技も高いし力もそこそこある。
もしかしたらレベルアップでバニコのような範囲回復スキルを覚えるのかもしれないが……。移動4という機動力のなさとアーマーナイトなので印象が正直悪くて使わなかった。無限武器もあるので可能性はある……と思う。
一回だけ強制出撃章がある。アーマーナイトそのものが厳しいゲームだが、移動力を強化して使いたい人は使う感じになりそうなユニットだ。
ブランカ 評価なし(多分有能ユニットだと思う)
ルーガル編で最初からいるダークエルフ。アルカリと同じく大剣使い。
私、ダークエルフが好きじゃないので……。ごめんなさい、ほぼ使ってないです(こればっかりはキャラが多いゲームの長所であり短所。好きじゃない種族を使わないプレイヤーもいるのだ……)。
おそらくはパワーキャラでアルカリと似た感じじゃないだろうかと予想。守備もあるし、エルフの耳持ってるしでバッファーとしても使える前衛だと思う。ラタマイズが対抗馬になりそうな予感がする。また魔力があるのでおそらくレベルアップで魔剣を入手出来るのではないだろうか?
支援にシャルロッテと相互関係がある。なので好き嫌いの問題。
シャルロッテ 評価B
ブランカとともに登場するエルフの魔法使い。ツインテールのエルフ。今流行の某エルフの魔法使いみたいだが、「~ッス」と軽めの口調な魔法使い。
魔力・魔防高めで技も高めと火力のある魔法使い。反面速さが微妙で守備・HPが低いので打たれ弱い印象がある。ルーガル編途中で有能魔法「ライトダン」も入手できるので育てやすいキャラになる。
エルフなのでバッファーとしても使えて一応杖も扱えるので一軍登用は十分出来る(正直レドやヴェンガルを外して彼女でも良かったと思う)。杖がもっと購入できれば……と惜しいキャラだった。
ルーガル 評価B
キメラに改造された子供。なんとなくクラスチェンジ前のサイモンが別ルートをたどった未来の様な雰囲気がある。狼に変身して戦ういわばリカントロープ。キーキャラなので倒されてはいけない。
クリティカル率が高く、力・速さもあってロールの主人公の中では使い勝手はいい方。なのだが、守備・魔防はちょっと低めに感じる。シャドなどと同じく装備は爪のみなので間接攻撃は出来ないのがちょっとマイナスポイント。
強いと言えば強いのだが、支援はないので優先度が下がってしまう。もう少し交流すれば良かったかもしれない……。せめてドール・ヴェンガルとキメラ同士であればまた彼らの評価も違ったかもしれない。
ハール 評価E
ガーベラ村で守護している元帝国騎士だった人。エオリア・ベッソの保護者なので支援持ち。気持ちはわかるのだが、二人より弱くなった場合はその……ちょっと偉そうに見えてしまうかも。
言わずもがな、彼もアーマーナイトなので移動は4。レドと違って支援効果があるからそこだけはいいが……。むしろそこだけが取り柄な気がする。
性能も守備以外は今ひとつなので支援要員となるが、わざわざ出撃枠を取るほどでもないだろう。
ソル 評価D
ハールとともに登場する最後のスカイライダー。剣ペガサス。
再移動は標準で持っているが、火力はないし技も低い。速さはそこそこあるので成長次第ではあるのだが、いかんせん火力がないのでは……。スティグマという特別剣で特効のある相手には強気に出れるが……。レベルアップでスキルか剣をもらえれば良いほうだろう。ロール終了後にはもう出番はない。
正直な感想としてこのゲームの飛行兵はアピラ・マリンの前で霞んでしまって使う理由がなかった。飛行兵が必要なところは彼女たちがやってくれるからね……。
レクイエム 評価D
魔界から帰ってきたという骸骨剣士。アルカリ・ブランカと同じく大剣使い。
速さがそれなりに高い大剣使い。守備・魔防もぼちぼちなのだが、前衛なのにHPが低いのはちょっと厳しいかもしれない……。魔力が高いのでレベルアップで魔剣を入手するのだろうか……?
魔界でなにかイベントがあったようだが、彼自身にそれ以上の魅力は感じなかったのでそれで出番は終了。育てれば強ユニットになる可能性はありそうだ。
ドール 評価E
最初は帝国のアレな貴族に雇われてるボディーガード。クリティカルで熊に変身する、ルーガルやヴェンガルと同じくキメラ。
モーション自体は好きなのだが、はっきりいってステータスにこれといって見どころがないし、守備も決して高くない、タフなわけではない戦士型ユニットを使いたいかというと……。遅いので途中で出てくる「シルバーバレット」持ちに倒される可能性が大。レベルアップでなにかスキルを覚える楽しみ以外で育てる理由がなく、すでに各ロールでエースも育ちつつある中でこれはちょっと厳しい。ロール終了後には使う理由が薄く、そのまま二軍行きだろう。支援もない。
またNPCの時は確か守備性能を上げるバッファースキルを所有してたのだが、仲間になる際はなくなっている。せめてこれがあれば彼もまた使い所はあったのだが……。
味方総数50人と多い人数であり、好きな人には刺さるキャラデザインのキャラも居ると思う。ランダム成長なのでこれがすべてではないが、「レベルアップでスキル習得もしくはアイテムが入手」という要素があるのでどのキャラも育てるうまみはある。
ただ、前述したとおり、強制出撃のあるキーキャラが多く、出撃人数の関係上全員は育てることは難しいし、特にアーマー系は厳しめ、もしくは使わないといった評価に落ち着くのではないだろうか……という予想。
どうしても全員育ててレベルアップ時のイベントを見たい時は最終局面の準備章から行ける「魔界」でレベルアップさせてみるという手もある(マリンとバニコはそこでレベルを上げてもらったところがある。この時より前からレベルが高かったマリンですら非常に経験値が手に入るので……)。ちょっと大変ではあるが……。
おまけの「魔王編」はまたゆとりがある際に。