番長タクティクス レビュー

ヤンキー漫画風タクティクスRPG(いわばFFTAやタクティクスオウガみたいなSRPG)ということで以前から興味があったのでsteamで購入してプレイ。
クリア時間に17時間ほど。うちファイトクラブというフリーマップで経験値稼ぎして臨んだので時間がかかったが、だいたいそのくらいに落ち着くと思う。
ストーリーは日本のヤンキー漫画風(正直やっていってると昔ジャンプでしてたSWOTが頭によぎってしょうがなかった)。前回ここで記事を書いたリンゴイシカワよりはちゃんとヤンキー漫画テイストをしている。ストーリーは最後までプレイしてて笑える部分も多かったのが好印象。
……なのだが、肝心のタクティクスRPG部分はというとこれは正直出来が微妙と言わざるを得ない。
まずは問題点。
- 仲間がレベル1で加入する!


今作最大の問題点。
敵だったりゲストユニットだったユニットが今作でも仲間になるのだが、仲間になるタイミングがステージクリア後。説得などといったコマンドはない。
そしてゲストユニットではちゃんと主人公たちと同レベル(進行によっては上)であっても加入時にレベル1になって仲間になるのだ。
で、経験値稼ぐにしてもかなりしんどめ。ステージクリア時に経験値が入るのだが、戦闘していないと1も入らず、回復技能を使ったり攻撃してないとダメなので「とりあえず出撃させておけばいいか……」は通用しない。学習装置やエリートリングみたいな気の利いたものは存在しないぞ!
なぜこんなシステムにしたのかはわからないが、おそらく技術的な問題と思われる……。
(上のヤマモトセイヤは終盤にもかかわらずクソ弱いわ、ストーリー上でも絡みがほぼないキャラだったのにも関わらず急に加入してくる……)
- 間接武器なんてシャバい攻撃使わずステゴロ(近接)でこいや!

このゲーム、敵味方含めて間接攻撃持ちは一人しかいない。
タクティクスRPGならアーチャーや魔法ユニットが射程圏内にいれば攻撃してきたりするものだと思うのだが、彼らは男らしく(?)近接でしか戦わない。
スペシャル技があるのでそれで間接攻撃自体は出来なくはない(ペットボトル投げてきたり……)のだが、何しろゲージ技であるため、ゲージがなければ放つことも出来ない。
なので近接で戦うことを強いられる……。その結果、単調で代わり映えのない戦闘を続けることになるのだ。
現代だからと言って間接攻撃手段がないわけではないのに、なぜハルオのボール投げ以外の通常間接攻撃手段がないのだろうか……(BULLYみたいにパチンコを使ったりナード寄りな不良でも出して改造エアガンで射撃したりするのキャラがいてもよかったと思うのだが……)
- ショップの商品が高い……!

このゲームにも装備の概念があり、装備すればかなりの恩恵がある。それは問題ない。バフとして非常に優秀で火力の低いハルオですらちゃんとアタッカーとして活躍できるからだ(とはいえ、サポート寄りなハルオではインフレについていけなくはなるが……)
問題は進むにつれてどんどん価格がインフレしていくこと。
なぜこうしているのかというとファイトクラブで経験値を稼がせるのが狙いと思われる。実際にプレイしていくと敵もどんどん強力になっていくため、ファイトクラブで経験値稼ぎをしないと苦しくなるのは目に見えている。その辺りは理解できるのだが……。
ファイトクラブは実質クリアしたストーリーの内容をそのままプレイするというものなので、言ってしまえば代わり映えのない戦闘を強要されるようなものである。
BP(通貨)を稼ぐために同じマップを何回も何回も行う……。これでは飽きが先に来てしまって面白いストーリーを読む前に投げ出してしまいそうになる。
- 演出で盤面が回転させられる
本作はクォータービューになっているのでシムシティ2000みたいな視点変更が出来る。これ自体はいい(たまに障害物があって見づらいステージもある)。背景も凝っていてゲーセンなんかは地元にあるような格ゲーやクレーンゲームがしっかりある。街の看板も怪しい日本語自体もそこまでなく、しっかり商店街のような雰囲気が出ている。
ただ、この視点なのだが、スペシャル技を使うとその演出に合わせたカメラに視点が動かされて強制的に今見ている視点を変えられるのだ。
将棋盤で言えば座ってるところから「あ、演出があるんで右側に座ってくださいね」と言われているようなもの。これがまだ将棋ならそこまででもないかもしれないが、これはクォータービューなのでこれをやられると面倒になる。場所によっては障害物で隠れたりもするので、なおさらだ。
なおコンフィグでこのシステムをオンオフにはできない。できればオンオフ出来る機能にしてほしかったのが本音だ。
- 勢力図が欲しい
ヤンキー漫画のようにいくつかの勢力が存在するのだが、勢力図のようなものはゲーム内で観ることが出来ない。特攻の拓ちゃんでも勢力図描いてこんがらがるシーンがあるのにこういうのがないのはちょっともったいない。
ただ、中には勢力を裏切って暗躍するような輩もいるので難しいのかもしれない。が、出来ればどこどこの高校に所属しているみたいなキャラクター表は欲しいところだ……。
問題点はこんな感じでいい点ももちろんある。
- ちゃんとヤンキー漫画というよりスクール漫画の展開がある

ストーリーはだいたい喧嘩ばかりしてるのだが、ちゃんとツボを押さえているといえる。
スクール漫画には絶対ある学園祭があったり音楽祭があったりするし、下校時にメイド喫茶に行って茶しばいたりしている。
前回のリンゴイシカワと違ってその辺りは上手くやっているといえる(リンゴイシカワは画面がずっと暗いが、こちらは明るいのでストーリーを楽しみやすい)。海外のゲームなのでローカライズが不安かもしれないが、ちゃんと日本人の方がローカライズしているので、変な日本語会話は出てこない。
- グラフィックが非常に気合を感じる

このゲームに惹かれる人は間違いなくこのグラフィックだろうと思う。
キャラごとにしっかりと書き込まれており、戦闘中でもダウナーなヤンキーはポケットに手を突っ込んでたり、ノーガード戦法な構えだったりしてちゃんと個性が出ている。
上のバトル演出で視点が切り替わるのは難点ではあるのだが、その分、モーションは気合を入れて作られているので見ごたえはある。残念ながらファイトクラブに入り浸るようになってしまうので、だんだんと飽きては来るのだが……。
- 死ぬほどダサい大人、そして先輩も出てくる

ヤンキー漫画には欠かせないのが「大人」という要素だろう。残念ながら教師や警察にお世話になるシーンはなかった(このゲームは分岐があるのでもしかしたら出会わなかった可能性も有るが……)。
しかし、ダサい大人が出てくる。上にあげている男だ。ダサい。こんな男を漢とは呼べない……。
この学生時代は鬼修羅帝国だのと粋がってた男……。今はバーをやっているそうだが、どう見ても半グレそのもの。主人公たちがボコった相手はちゃんと因縁もあって戦うべき相手なのだが、この男は先輩だからと言ってペコペコしているところを見るとなんだか情けなく感じる。上下関係と言えばそうなのだが、結局のところ学生時代の粋がりというのは小さい箱の中でしか存在していなかった……というのがよくわかるシーンだった。
他にもダサい先輩が多数存在。裏切ったり狡い手を使ってきたり……。仲間のセリフで「先輩の事、尊敬してたんスよ!?」っていうシーンが出てくるし、「以前の先輩はあんな感じじゃなかった……」というシーンもある。
このゲーム、ラストではヤンキーをやめてちゃんと進路に進んでいこうとするため、こういったダサいヤンキー(というか先輩?)像を出してきたのは好印象だった。
ラストの展開もすっきりする展開であり、ここはプレイして確かめてほしいと思う。ラストの展開はBULLYのゲイリー戦に負けないくらいには熱い展開だったし。
- フリーマップがある
これは賛否分かれるポイントにもなるが、経験値をちゃんと稼いで育成できるという点においては優れたポイントだろう。弱いキャラ(Lv1で仲間になる舎弟キャラ)も高レベルのヤンキーをしばき(倒されてもいい)、弱い者いじめをしておけばしっかり戦力に仕上げることは可能だ。
- BPを消費してステータス・スペシャル技を強化できる


ポイントを消費することでステータス補強も可能。ここは好みのポイント。
Lv1であってもポイントを割り振って装備を整えさえすれば上位のヤンキーをしばけるようになる。
またスペシャル技も強化できるので、最初に覚えているような低コスト技も強化していけば最後までうまく運用も可能だ(むしろ後から覚える高コストの技はあまり使わなくてよくなる)。
- 総評
もったいない点が目立ってしまうが、確かに光るものがあって魅力のある作品だった。タクティクス部分が飽きやすい戦闘になってしまう点は残念ではあるが、戦闘自体はちゃんと経験値を上げて育ててないと厳しいものなので、簡単ではない。育てて戦うという点においてはSRPGも変わらない美点と言える。ラスボスに関してはしっかり育てて臨んだが、興ざめするような弱さではなかったのでしっかり燃えた。
ストーリーの会話も面白いから見る価値あり。
クリア後にはストーリーという項目が解禁されるので、全回収できる……のかもしれない(未確認)。
ヤンキーゲームがやりたい!というユーザーにおすすめ……できるかどうかは正直難しい。ずっとフリーマップで育成強化するといういわば作業プレイのような時間が間違いなくあるゲームであるため、今の時代によくあるようなサクッと遊べるゲームではないからだ。
逆に言えば時間をかけることで「友情」「努力」「勝利」を味わえるゲームでもある。
今の時代にはそぐわなかもしれないが、そういった男らしく汗と涙を味わいたいユーザー向けではないだろうか?
……という感じで〆。
以下、使ったキャラ評価。
- アラシタイガ

特技から見てもわかる通り、一応野球をしていた模様(暴力行為を起こしちゃ甲子園いけないと思われるが……。野球漫画でも飛竜西高とか魂城高校とかみたいに暴力行為で出れなくなったとこもあるぞ、タイガくん)。とはいえ特技自体に野球要素はない。
タイマンはれるための性能をしてるのか、しっかり攻撃力があって強いし、ステータス補強もすれば本当に一人で戦えそうな能力をしている。
性格は……ちょっとつかみどころがない印象だった(ちょっと会話が変)。
特技
初期
【直球パンチ】 ゲージ1消費して3〼の範囲内に放つことができ、助走してノックバックするパンチを放つ(勘違いしそうだが、3〼貫通攻撃ではない)。途中でいなければ2〼までその方向に進んでパンチすることになる。低コストなので使い勝手がいい。
Lv10で習得
【変化球アタック】 ゲージ1消費して横3〼の相手に2ヒットするノックバック攻撃を放つ。この技も低コストの上、直球パンチと違って横3〼なので使い勝手が良い。また、ゲージ1消費なのも魅力だ。強化候補の技としてもおすすめ。
Lv20で習得
【ホームラン】 ゲージ3消費しての近接攻撃。……上二つが優秀過ぎて1回も使わないまま終わってしまった。わざわざゲージ3も溜めて1回なら何人か巻き込める上の技のほうが優秀。おそらくボス想定の技と思われる……。
- アヤセハルオ

主人公の相棒兼親友ポジション。野球ボールを使って間接攻撃が出来るが、攻撃力自体はあまり高くはない。が、序盤から回復特技を持っているのでいろんな意味で便利。WILD FANGのルーナちゃんと同じポジションと言える。
「回復が追いつかない」というレビューもsteamであったのだが、おそらく攻撃力依存と思われるので、ちゃんとハルオを育てておけば回復も追いつくので、自分は最後まで頼れる相棒となった。
特技
最初から
【元気だそう】 周囲の仲間を小回復させるゲージ1技。序盤から頼りになり、ゲージ1なので使い勝手も良好。このゲームの「周囲」は斜め前も参照にしているので周囲に出来る技は使い勝手がいい。強化すると回復量が微増?するのかもしれない。
Lv10で習得
【はりきってこう】 味方一人の攻撃力をアップするいわばバフ技。ゲージ1。回復する必要がない時にゲージを吐いて味方を強化したいときに利用する感じ。
Lv20で習得
【ノリノリだ!】 マイクを取り出して周囲に回復+攻撃力アップのバフを付与するゲージ2技。上の二つを合体させたような技で使い勝手はまぁまぁ。ゲージ2を重たいとみるか、味方複数人にバフをかけれる点を評価するかに分かれそうだが、優秀な技である。
- アラガキユウト

ユニコーンのオーバンみたいな髪型してる男。ガッキー。
火力が非常に高く、ステータス強化でもかなり強くなる男なのだが、反面守備はちょっと貧弱傾向にある。のだが、DEFは装備で整えておけば問題ないので、ファイトクラブで稼いでいい防御アイテムをつけておけばダメージを抑えられる。
通常攻撃が2ヒットする特性があるので、コンボを稼ぎたいときも有効。
特技
最初から
【突風蹴り】 ゲージ1消費して離れたところからライダーキックして攻撃するいわば間接特技。このゲームは前述したとおり、近接だらけなので通路がふさがれがちな展開が多いのでこの系統の技が重宝される。
Lv10で習得
【ハリケーン蹴り】 ゲージ2消費して横3〼の相手にノックバック付き攻撃を放つ。変化球アタックとだいたい同じだが、こちらはゲージ2なので少々重たい。ガッキーの火力で放つこの技は強烈なので敵を蹴散らすと爽快ではあるが、意外と使いどころが難しいところがある。
Lv20で習得
【竜巻扇風脚】 周囲を攻撃するゲージ2消費技。ノックバックする攻撃は味方にノックバックで当たるとフレンドリーファイアを起こすので、ノックバックさせたくないときに便利……なのだが、ゲージ2消費ということで……(次のキャラ紹介で説明)
- トダエイサク

今作で一番頼りになる男だと思ったのはこの男。
火力こそガッキーやタイガには劣る印象があるが、特技が非常に優秀なので育てておいて損はない。仲間になるのがゲームを始めて少し経ったときに仲間になるので育てるのに躊躇するかもしれないが、先に仲間になる後輩二人よりも断然このガッキー&トダを育てておけば間違いなしだ。
特技
最初から
【キャノンキック】 ゲージ1消費で周囲の敵を攻撃する特技。優秀。この技があるせいでガッキーの「竜巻扇風脚」の立場がないといえる(使えるのだが、使い勝手が悪い……)。あとから覚える技ですらこの技のおかげで必要ないといえるくらい優秀で、強化を優先させたい技の一つだ。それだけ巻き込めるゲージ1技の存在はデカい……!
Lv10で習得
【ガトリングキック】 ゲージ2で周囲の敵にコンボ攻撃を出来る技(ノックバックもあった記憶)。覚える頃はBP稼ぎも少し難しいのでガトリングキックも使っていたのだが(実際強い)、強化できる頃にはこの技を使うメリットがコンボくらいしかなくなってしまった。ゲージ2はゲージ3ほどではないが、重いのだ……(ハルオは溜めやすいが、エイちゃんはゲージ吐いてキャノンキックしてもらった方が助かるし)。
5人目枠



5人目はぶっちゃけいてもいなくてもいい人材なので、その時に応じて変えたりしてた枠。
キタガワケンジ ノックバック技があるのでまぁまぁなんだけど、別に火力が高いって程でもない……。最後に覚える技がコンボ数稼ぎにはいいが、ゲージ3技なんて溜めるのが正直ダルい……。
兄貴が上のダサい兄貴。もうイタイどころの騒ぎじゃないので卒業したらちゃんと更生してください……。
カシワギヨシオ イケメン。イケメンバリアと気絶させるイヤーカップが特技。どちらもゲージ1消費なのでケンジよりもいいかもしれないが、なんだろう、この特技二つしかないというモブ感は……。
ヤマモトセイヤ
誰!?誰なのぉ!?
急に終盤に仲間になった謎キャラ。……厳密には何回かモブのように戦闘員にいたのだが、ストーリー上では空気だった男。そして、仲間になるときのイベントもない。急に参戦する……。

もうこんな感じで仲間になる感じ。Lv1だし。しかも弱い。
たぶん条件がショップで一定数買い物した際に仲間になるキャラなのではないだろうか……。美人なおねーさんが仲間になるんならいいけどサ……。
キャラ性能がハルオの完全下位互換。ハルオと違って間接攻撃できないし。最初に覚えてる気絶技は周囲を気絶させるけどゲージ2消費だし。ファイトクラブで病院襲撃3馬鹿を何回かしばけばレベルアップは可能だが……。そこまでする時間労力をかけられる人向け。おすすめはしません……。
The friends of Ringo Ishikawa レビュー
久々に思うことが色々とあったのでレビューでも書き綴っておく

以前から気になっていたスチームのゲームで、たまたまXで流れてきたのとセール中だったので購入。ちょくちょく作者のツイートが流れてくることがあり、だいたいがこのゲームの次回作が不評で売れなかった……という感じのツイートが多く、雰囲気が非常に良さそうに見えていたので「えっ、このレベルのゲームが売れないのか?」と疑問に思っていた。

見てもわかるが、ドットはすごく雰囲気が良い。素材だけでも大変なのが伝わってくるし、動きも決して悪くはない。作者がやってきた「くにおくんシリーズ」をリスペクトしているらしく、モーションなども参考にしているようだ。
……が、残念ながら「古いゲーム」……としか言いようがない。
少なくとも「現代のゲーム」ではないな、と感じた。
1・説明が殆どない
「〇〇リスペクト」ゲームにありがちなのだが(特に古いゲームをリスペクトしているもの)、説明が殆どない。
スチームで売れなかったゲームで記事に上がっていた「KONSAIRI」もそうだったが、ゲーム中で全然説明してくれないのだ(これに関しては図付きのマニュアルはある)。
このゲームも作中で全くと行っていいほど説明はなかった。
最初にバトルのチュートリアルはあるのだが、それも攻撃方法を最低限に教えてくれるだけで、それ以降はもう説明は存在しない。
ゲームシステムを理解するためにも少なくとも3日間くらいはチュートリアルとして使っても良かったんじゃないだろうか?と思う。あまりにも投げっぱなしである……。
2・UIも説明不足
UIも基本的に「古い」。これも「〇〇リスペクト」ゲーにありがちな悪く言えば「リスペクト」という言葉に甘えた設計に思える。
店で買えるアイテムの効果も説明がなく、買って本を読んでも得られる効果が分からないし(しかも読んでも大した感想が得られない……)、買ってもほとんど役に立たない自転車……(走ったほうがマシ)。テレビデオを買えたりもするが、得られるものがほぼない(単なる青春を送るためのフレーバーなのかもしれないが……)。
これらは古いゲームだと「説明書」で説明がある場合がほとんどだが、それは「古いゲーム」の話。少なくともUIに説明文くらいはつけても良いんじゃないだろうか……と思った。「フレーバーを味わってください」って言われても、味が分からないものを買わせるのか?というのが正直な感想である。
3・「日本の高校生」っぽくない
これはまぁクリエイターが外国の人なので仕方がないのだが……。

日本のヤンキー漫画に出てくるようなヤンキーではない。どうにもシニカルで暗く、馬鹿騒ぎするようなヤンキーではない。なのでストーリーラインがどうしても「暗い」のだ。出てくる話もどうにも明るい話はなく、友情に関するような話題ですら影を落としている。もうちょい明るい話で盛り上げてくれ……という気持ちが強かった。
スチームのレビュアーには「ロシア文学のようだ」と言われているが、ロシア文学を読んだことがなく、逆に「特攻の拓」や「伝説の頭翔」なんかを読んだ事ある身からしたら「ヤンキー、こんな暗いやついねーゾ!?」ってなっちゃうんだよナ……。
(このゲームの年代はおそらく90年代くらいだろうけど)
4・イマイチキャラクターの関連性が見えない
ゲームを進めていくと学校に行ったりしていくとイベントが発生して色々と話が進んでいく方式なのだが……。はっきり言って飛び飛びなので分かりづらい。
最初ですらいきなり喧嘩→それから一年後→教師に呼び出されて話をしてるシーンから始まるのだが……。
敵対勢力の名前が出てきたりはするんだけど、関係図は最後までわからなかった(制服の色で分かれているのだろうけど、どれがどの高校なのかもさっぱり)。
そして、自分が進んだルートの中では最後は仲間が敵対高校に襲われて昏睡になって駅に行った後、喧嘩をおっぱじめてエンディングとなったが……。ぶっちゃけ、彼らの中では思い入れのある仲間なのだろうけど、ここまでやたらと自由なゲームなので彼らと過ごすことといえば飛び飛びのイベントだけなので思い入れもなかった。
せめてチャプターリストでもあって各キャラクターのイベントを進めていく方式ならわかりやすかったかもだが……。いずれにせよ、自分には頭に入ってこないストーリーだった。
5・バトルが単調
肝のバトルが申し訳ないが、ものすごく単調。
技もボクシングジムで履修できるのだが、画面映えするような技は一切覚えない。ボクシングジムでのボクシング技しか覚えなかった(一応、空手をやってた設定があるので、ひょっとしたらルートによって覚える場所もあるのかもしれないが……)。
くにおくんシリーズをやったことはないが、ゆっくり実況くらいは観たことあり、同じベルスクのファイナルファイトやラッシングビートをやったことはあるが、どれにも必殺技があって爽快感があった。これには一切なくずっとステゴロでしか戦闘できない。おまけに序盤だと主人公が弱いのでただただ硬い。複数人と絡まれたらあっさりKOされ、自宅に戻され、最悪深夜になってることも多かった。強くなるとサクッと倒せるのでまだマシにはなるのだが……。
もうここまで来ると喧嘩はタイマンか仲間がいるときにしないとダメだろうと感じた。
仲間も一応誘えるのだが(後で知った)、それも説明がないため、知らないプレイヤーはずっと単体で戦い続けるしかないのである。まぁ、正直、仲間がいたからと言って単調なバトルが楽しくなるわけではないが……。
6・総評
ヤンキーゲーとしては画面が暗く、青春と呼ぶには未来に憂いた若者のゲームと言った感じであり、彼らに与えられた未来を導く為にあるであろう道標はうっすらとしていて、自由度という名の海に沈んでしまっている……という感じだった。
同じ学園モノのロックスターの「Bully」とどうしても比べてしまうが、あちらのほうが明らかにストーリーもヤンキーしており、遊びやすい(インディーズと比べるな!と言われそうだけど、価格帯が同じである以上、ユーザーとしては対抗馬になるのは仕方ない)。PS2でプレイし、PS3でも買ってプレイするほど好きなゲームです。
学園モノをするのであれば、やっぱり明るい作風のほうがあっているだろうし、「ロシア文学」っぽいのは合わないなぁ……と思ってしまう(ロシア文学読んだことないからわからんけど)。Bullyのジミーのほうが遥かに青春してて、てっぺんに上り詰めていくみたいなストーリーラインもあるし(自由度を歌うなら日数もいらなかったし、チャプターで進めていくので良かったと思う)。
ゲーム作りは古く、現代にアップデートされていないのでは、最初は雰囲気が良いと思って買ったプレイヤーは次回作から遠ざかるのも無理はない話だな……というのが次回作に与えられた不評の正体なのだろうな、とも思った(概ねスチームのレビューは好評ではあるのだが、多分そんなに進化してないんだと思う。アクションも面白くないという声もあるし……)
次回作はヤ○ザゲー(マフィアゲー)なので自分はやることはないですな……。
(おそらく次回作も暗い作風だろうし……)
ハイスピードエトワール 感想
※あくまで個人的な感想です。肯定的より否定的な文章なので好きな人は見ずにバックしてください。ネタバレもするので注意。
続きを読むPut on! レビュー
ネタバレ注意
続きを読む