ネタバレ注意
最後はフォロワーさんのまきのり氏の「徒花の国」。
雰囲気が独特で全体的に「死」を連想させるような空気感があるSRPG。
戦闘難易度がなかなかシビアなのも特徴で、油断していると一発で持っていかれるという緊張感のあるもの。
全8章という短いもののこの難易度のおかげでなかなか骨太なSRPG構成となっている。
大きな特徴は
・マップ
・思い切ったキャラクターとストーリーの構成
・戦闘難易度
といったところ。
1.マップ
TLでも大きく評価されているのがマップ。
全体的に死を感じるマップ構成というのは「廃墟」や「森」、「城」といったものに雰囲気がうまく出しているというのが大きい。マップチップの置き方がうまいというか……。地形効果もあり、移動できない場所でも小物を置いて雰囲気を出してるのでうまく演出出来ていると思う。
敵の配置もうまく出来ていると感じ、壁役を置けば安心……といったものはなく、戦士なんかはあっさりと落ちたりするので、頭を使わないとあっという間に敗北してしまうほど。
2.思い切ったキャラクターとストーリーの構成
このゲームはネームド自体は「ベル」以外におらず、セリフもほぼない。仲間も「〇〇の魂」といった復活させた兵を扱って攻略していくというもの。
にも関わらず、キャラがしっかりしてると感じるのはSRPG部分で「役割」をはっきりと表現しているからだろう。
一人ひとりにスキルと武器が与えられ、それを駆使していく形となっている。それらを理解して使っていかないとクリアは難しい。それもあってか使っていて愛着が湧いてくるし、表現こそないものをプレイヤーが感じる事が出来る事が強みなのかもしれない。
3.戦闘難易度
全体的に打点が高いので油断していると本当にすぐ死ぬ難易度であり、ベルの回復をし、立ち回りをしなければならない。
いわば高難易度SRPGにジャンルわけされそうだが、何度もやり直さなければならないほどではなくいい塩梅でもある。
総プレイ時間は約3時間といったところ。高難易度SRPGを普段からやっているプレイヤーならもう少し短縮出来るだろう。
4.総評
短いながらも難易度とキャラクター、マップのおかげで楽しめるものだった。
しかし、せっかくだからもう3ステージくらいはあっても良かったかな……というのが正直なところであり、もう少し仲間と戦っても良かった……というのがある。
バトルアニメはGBAFEのようになっていて、テンポが非常に良かったのも良い点。派手さこそなかったが、それでもモーション設定がうまく出来ていると思った。